2012年07月22日

アタマはどっち?

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2歳半の飼い犬は、散歩から帰ると足を拭いてもらうまで、玄関の土間に立ち、待っている。こんな姿を見ると<よしよし、習慣になっているナ>と思う。

人にも幼いころから身に付けられて習慣になっていることは多い。習慣、たとえば<寝る前に歯を磨く>や<家に帰ってきたら手を洗う>などということは、考えないでも自然に体が動くものだが、習慣とは少し違っていて、でも習慣と同じように大して考えずにやっていることというのも、人には結構多くある。

寝ようとして寝室のドアを開けるとする。そこから、どうやってベッドに潜りこむかを、考えて行動したことがあるだろうか?
ドアを開ける、ベッドへ歩く、腰を下ろす、枕に頭を乗せ、足を上げるの一連の動作を思い出そうとしても正確に思い出すことは出来ないのではないか?右足だったか、左足が先だったかなど、正確に思い出すことが難しいが、動作の方は滞りなく終わっている。

では、知らないホテルのベッドルームに入ったとき、頭と足の向きはどうやって決めているだろう?
この場合、枕の置かれた位置に頭を置くのがごく普通の行動で、これを自然に採用した時は自宅にいるのと同じように、ベッドに横になる一連の動作をあとから思い出しにくい。
このとき、キイになっているのが「枕」。
枕が体の向きを示唆しているが、枕が置かれているからこっちが頭・・と考えるのではなく、無意識な行動になることが多い。

では、もし枕がなかったら?
東南アジアのラングーンやバンコクの安宿にバックパックを下して見た風景。ここで、枕のない粗末なベッドを見たとき、頭はどっち?と考えたことも覚えている。それは、普通の生活で見たことがないようすだったので、意識が働いたし、記憶にも残ったものと考えられる。

UDコーディネーターは、この頭の方向を示すキイ「枕」のような、「形は行動を示唆する」という気付きに、たくさん気付ける視点を持てるようトレーニングする。
多くの視点に気づいた上で、適切な形を採用して、人が使いやすいように安全であるように配慮してゆく。

posted by ラパンアジルblog at 18:49| Comment(0) | 視点 | 更新情報をチェックする