むしろ「効率的な学び」を求め過ぎると、置いてきてしまう忘れ物が多くなるのでは?と考えることがある。
12月1日、みんぱく研究者の広瀬浩二郎さんの企画ツアーに参加。前半は筑波実験植物園を見学し、地衣類研究者の大村嘉人さんのランチタイムセミナーを受け、後半は広瀬さんの「瞽女(ごぜ)文化にさわる――ユニバーサル・ミュージアムの可能性を求めて」を聞く内容だった。
筑波実験植物園でのこと、温室の入口に「さわる植物展示」が設置されていた。
「さわる植物展示」とは、植物の感触をみんなで楽しもうという企画で、触り心地の異なる植物を触って違いを楽しんだり、触り方を教わったり、手だけでなく腕で触れてみたり、顔を近づけたりと、色々なやり方で楽しめる展示だった。
みんなが気に入っていたのは、「アサギリソウ」という柔らかく、ふわふわ、さらさらした、やさしい触り心地の草で、独特の感触が気持ちよかった。
触ってみると、細かさや密度の高さといったことも感じやすかった。また、匂いもよく感じることができた。
目を閉じて草を触った延長で、目を閉じたまま温室の扉を開けて表に出てみると、外の空気は雨の匂いを含んでいるのがよくわかった。いつもとは違うアプローチは、いつもと違う気付きを与えてくれる。
筑波実験植物園
http://www.tbg.kahaku.go.jp/index.php
つくば市民大学
http://www.tsukuba-cu.net/
ラベル:ユニバーサルデザイン 五感