2013年03月25日

主体はどこか?

調査する主体はどこか?
当たり前だが、重要なこの点。
ある生活者研究の報告を聞いたときに感じた違和感の元はここにあったのだ、と気づいた。
どういう違和感を感じたか、というと、<調査の報告に覗き見的な視点や感想が含まれている>ことに居心地の悪さを感じたのだ。
普段の生活はおかしな行動だらけだと思う、それを生活者研究の目で見るときには、視点にある種の温かさがあるべきだと考えているのだが、報告では、おかしな行動への温かい配慮が見えなかった。

P4110519.jpg


この研究報告では、エスノグラフィ的な定性調査を行っているが、<生活者が使う製品の評価はしない>という立場をとっている、と説明があった。
この点で、定性調査を<製品やサービスを今できる限りにおいて良くするために行う>と位置付けている我々とは違う立場なのだと感じた。
<よいサービスを提供したい>という視点で行う調査は、より良い生活のために役立つことを目的にするが、
<製品は評価しないが、生活者を研究する>調査は、人の生活にこれまでなかった新しい動きを掴むことを目的としているのだった。

同じ手法で同じ調査を行ったとしても、調査主体の在り方の違いで、内容は異なるものになる。
posted by ラパンアジルblog at 12:44 | TrackBack(0) | 調査 | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック