2013年08月24日

エスノグラフィ

これまで手掛けたことのない新商品や新カテゴリーに進出しようとするとき、既に販売されている他社品について調査・分析するが、ユーザーが実際にどのように使っているか、使い方に不具合や不都合がないか、何か工夫していることはないか?という、商品がユーザーに使われるさまをつぶさに観察するのが、「エスノグラフィ」の手法になる。
ユーザーによる実際の使われ方には、商品の改善点やベネフィットが隠され、いまだ顕在化していないニーズも埋もれている、ので、これを発見しようとするのだが、ここで重要になるのが、常に<目的を忘れない>ということ。

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エスノグラフィでは観察される側のプライバシーにも関わるので、<目的を忘れない>と心しておかないと、下手な覗き見のようになってしまう。
これは実際にあったことだが、日常品メーカーの研究者が、対象者の生活場面を写真で紹介し「こんなおもしろいことをしている」と解説して、そのまま終わったのを聞いて、驚いたことがある。
マーケティングで「エスノグラフィー」を用いるのは、良い商品を作るため、商品の改善点を探し、まだ顕在化していないニーズを発見するのが目的だ、ということを常に忘れないでいないと、貴重な内容がおかしなものになってしまう。

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エスノグラフィーとは、
文化人類学や社会学で使われる手法をマーケティングの調査手法として活用する「エスノグラフィー」。
エスノ(ethno)は「民族」、グラフィー(graphy)は「記述」のことで、フィールドワーク(field work)を記録したものをさす。マーケティングで、商品やサービスを使う人を「消費者」と呼んでいたのが「生活者」と呼ぶようになり、生活者のありのままの生活や行動を知り、生活者の視点で商品を作ることがより重要とされるようになってきたため、「エスノグラフィー」が活用されるようになっている。
ラベル:文化人類学
posted by ラパンアジルblog at 08:19 | TrackBack(0) | 調査 | 更新情報をチェックする

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