2016年04月03日

UD配慮したグラフ

ウェブアンケートの結果の集計してグラフにする。
その際、エクセルで作るグラフは項目ごとに色別で表示するが、色だけでは見えにくい場合があるので、その対応のため、太めの枠線を使うことと、データ数字の表示に大きめ文字を使っている。
また見え方の最終確認を、白黒出力で確認することにしている。
この点はUD(ユニバーサルデザイン)講座で学んだことを生かしての改良。

評価として、グラフを<見やすい>と言われることはあまりないが、反対に<見えにくい>と言われることもない。
実はUDの活用は、うまくいっているときにはユーザーからUDの工夫を意識されることがない、自然に使える普通に見える、ということもUD(ユニバーサルデザイン)的な特徴と思う。

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2014年03月20日

地図の説明

地図に弱い、という人と話した。
「笑っちゃうくらい道案内ができないんです」というので
「お気に入りの店への道案内をしてください」と頼んだところ
その人は、白い紙に長いふらふらとした一本道を描きはじめ、
右左に店名を配置しながら道案内してくれた。

この道案内には曲がり角がないのが特徴で、
説明を受けた方では長い一本道を行けば目的地に着けるかと思ったが、
実は、何度も角を曲がらないと目的地には着かないのだった。
但し、左右に配置された店は正確だったので、店のありかをたどることができれば目的地に着ける。

この人の視線は、常に道の左右の「店」にあって、目を引く店はいつも自分の目の前、つまり正面にあるという意識になっていて、頭が左右に動いていることが意識されない。
このため、まがり角が意識されず、地図はふらふらとした一本道になる、ことがわかった。

<関心のあることに目が向く>ので<頭が左右に動いているのが意識されない>というのは、地図に弱い人の特徴のひとつだと思う。
また、関心のあることというのは人によって違うので、道案内をするときには、まず<目の付け所を伝える>ことが肝心だと気づかされた。

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2014年03月10日

よい案内図

会場への案内図が送られてきた。
とても良い地図だったので、どうよいかをまとめておきたい。
それは、目にした瞬間の印象がすっきりと明るくて
つまりは、地図を読むのが面倒にならない、
@楽しい地図

地図上の目的地には、大きな吹き出しがついて
「目的の場所名」「ビル名」「階数」が書いてある。
当たり前だが、地図上で目的地が真っ先にわかる、
A目的地が目につく地図

最寄駅が3つあり、3路線使えることがわかる。
案内地図を見る時には、まず、路線を決めたいと考えるが、
この地図には太線で囲ったワクがあり、ここに、
路線=駅名=出口番号=徒歩所要時間がまとめて書かれている。
B交通機関の路線を選びやすい地図

これが決れば、地図で出口番号を確かめ、
そこから目的の「ビル名」までの目標になる建物を辿ればよい。
駅は概ね、地上2階や地下に改札があることが多いから、
出口番号を出たときに方向がわからなくなることが多いが、
この地図では、出口番号付近の建物名がはっきりしていて
方向音痴になりにくそうに思える。
C出口番号から地上に出た場所で迷わない。

ここで進む方向を間違えなければ、目的地に安心して進めることだろう。

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2012年09月19日

便利に隠れる危険

押入れに設置されたダウンライトが原因の火災に関するニュースがあった。
事例は東京消防庁管内で、平成21年から23年で21件発生し、今年は1月〜7月末で5件が起きているという。このタイプの火災が増加傾向にあることから未然の注意を呼びかけたものとみえる。

ダウンライトとは、天井に埋め込まれた照明のことで、主に白熱電球が使われる。天井面にでっぱりが出来ないため、押入れ内部につけると、天井の高さいっぱいまで利用できて便利に思えるが、ここに危険が隠れている。
ダウンライトによる火事の原因は、高く積み上げられた布団や段ボール等が、ライトの熱で発火することが原因。押入れの天井にダウンライトをつけた場合は、使用後の消灯を必ず確認しないと危険なのだ。
東京消防庁が行った<ダウンライトに接触させた布団の燃焼について検証実験>では、ライト点灯の約10分後に布団から発煙し、約1時間後に発火している。

さて、一般家庭の火事の原因の上位は「こんろ」「ストーブ」など直接に「火」を使う道具となっているが、直接「火」が見えない白熱電球等では、「やけどの危険がある」ことや「出火する危険がある」といったイメージが湧きにくいので、写真を提示する等の視覚に訴えることが必要なようだ。
さらに、押入れ内部のダウンライトに、人感センサーやドア開閉センサーを使って、点灯消灯を行う場合には、消灯の確認が意識外になってしまいがちなので、特に注意が必要に思える。

<日常生活での思いがけない危険は、新しく生まれた便利な構造や機能に潜んでいる>ことがわかる事例だった。



東京消防庁の報道発表資料(平成24年8月14日)
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kouhouka/pdf/240814.pdf


このブログは、フィールド調査とユーザー調査を基軸に、効率良いオーダーメイドの研究・開発支援サービスを行う、株式会社ラパンアジル 寺内美知子のブログです。
お問い合わせ等は <info@lapin.co.jp> へお願い致します。

ラベル:問題解決
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2012年05月31日

ゴミ回収します

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東京→大島→利島→神津島へのジェット船
「あと10分で大島に着きます」と録音された女性の声でアナウンスがあった。
それに続いて制服姿の船員が通路に立ち、大きな声で「これよりゴミを集めます。」と言いながら、ゴミ袋を広げて歩いて回った。

「燃えるゴミ、燃えないゴミ、分けなくて結構です。」また、
「燃えるゴミ、燃えないゴミ、一緒で結構です。」と言いながら、船内をくまなく廻っていく。
見ていると、ゴミはどんどん集まる。

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どんどん面白いようにゴミが集まるので、おもしろくなって船員さんについていくと、通路で出会った船員同士の興味深い会話が聞こえた。
「なぁ、けっこう集まるだろう、これをやっておくと、あとで困らない」
・・・困らないということの内容はわからないが、たとえば、ゴミの放置が多いとか、ゴミ箱のありかを聞く人が多いとか、なにか煩雑なことが起きてしまうのだろう。

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このゴミ集めは理に適っている。
まずはタイミング
9割近くの観光客が下船する大島到着の10分前アナウンスの直後というタイミングは、乗客がいったん船の中で広げていた荷物を片付けたり、降りる用意したいと考えるタイミングなので、ゴミを出しやすい。
分別しない
船員がはっきりと「分別しないでよい」と伝えているので、ゴミを出しやすい。
通路を回る
ゴミ袋が通路を回ってくれるので、ゴミを出しやすい。
と、大変スムーズにゴミが集まる仕組みが出来ている。
さらに下船時に狭い船内で乗客が無駄に動き回ることもなく、安全に下船してもらうことが出来る。
このタイミングを見極めている船員さんに大きな拍手を送りたい。
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2012年04月27日

うどん屋の件

うどんは通常「コシがあるを良し」とする。
小麦粉を練って、細長く切って、茹でるシンプルな料理だから、
こだわるとすると、小麦粉の産地や種類、配合、塩、水、こね方、温度、寝かせ方、切り方、ゆで方をどうするか、ということになるが、こだわりの目標が概ね「コシ」になるので、食べた人が「うん、うまい、コシがある」と褒めれば、料理人は喜ぶことになる。

ところが、「コシがある」という言葉は、使う人によって、かたさ、弾力、粘度のことだったりする。ここにうどん好きの経営者Yさん親子が話の面白さがある。

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その日、Yさんは息子と共にお客さんを、最近、気に入りのうどん屋へ案内した。
店に入るなり、大声で店のうどんを褒めた「この店のうどんはかたいんだ!」と。
なんども褒めた「うどんがかたい!」と。
そのとき息子さんは<お父さん、声が大きい>と思ったそうなのだが、やがて出てきたうどんは、柔らかめだったというオチ。

昭和なお父さんは自分の褒め言葉の結果がよく理解できなかったらしい。
でも、息子さんはあとからお父さんに、うどんが柔らかかった理由、<何度も「かたい」と言う大声が調理場に届いたため、調理人が「かたい」を文句と誤解して、柔らかくした>を解説できたという。

Y家のうどん屋の件、キイは“褒め上手”。
相手に正しく伝わるよう、言葉への配慮力を高めると、おいしいモノを手に入れられる、という生活のヒントがここにあった。
そしてこれは、仕事に生かせるヒントでもある。
よい結果を手に入れたかったら、なにかをお願いするときは、相手に正しく伝わるよう、言葉への配慮力を高めるといい。

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ラベル:人間観察
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