2017年12月20日

ダイエット・サンタ

子どもの頃のクリスマスの思い出はキリストの生誕劇に始まり終わる。だから、サンタクロースのイメージは本によって作られた。赤い服の、ピンクの頬の、陽気な、太ったサンタクロースだ。

それがいま、サンタクロースと聞いてはじめに思いつくのは『銀魂』のサンタ&トナカイに、なった…(『銀魂』第12巻 第99訓 )作家・空知英秋氏が生んだ、このサンタは、子供を慈しみそうにないサンタで、陰険そうなキャラ。トナカイはトナカイでサンタに楯突くヤツである。
もう、これを読んだときにはひっくり返って大笑いした。
商業ベースではない、もちろん聖者でもないサンタの出現だ。ウソ偽りのないフツーの人としてのサンタ。

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さて、本来のサンタのイメージである、太った体に赤い服と帽子、白いひげと大きな袋という姿はアメリカで作られたのだという。
トーマス・ナスト(1863年の『ハーパーズ・イラストレッド・マガジン』)の絵が、ノーマン・ロックウェル(1920年以降)、ハッドン・サンドブロム(1930年代から「コカ・コーラ」の広告)のイラストに影響を与え、サンタクロース像を定着させた。

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日本には1910年代の雑誌『子供之友』に既に、太った体に赤い服と帽子、白いひげと大きな袋のサンタクロースが登場している。

さて2017年のコカ・コーラ「リボンボトル」のサンタクロースは時代に合わせてややスリムになった。この先、「ダイエット・サンタ」出現も近いのか?

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2017年02月26日

バレンタインデー

少し前まで、バレンタインデーには「チョコレートに思いを乗せて女性から男性へ愛の告白をする」というストーリーがあった。
それがバレンタインデーの文脈。ところが、義理チョコ、MYチョコ、友チョコ、家族チョコと、どんどん対象は広がっていき、当初の「女性から男性へ」というストーリーはすっかりニュースから外れてしまった感がある。
そんな今年の2月14日、電車で出会った若い女性の姿はとっても新鮮だった。
彼女は、手作りチョコが入っているらしい紙袋を、何度も覗き込んで確かめていたのだけれど、その真剣なまなざしにも、丁寧な指先にも、ピュアな思いが表れているようだった。

最近のバレンタインデーは、義理チョコは下火にみえ、父や兄弟や夫、恋人、友人へと身近な人への広がりが上向きにみえる。

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大ヒットした(2016年秋放送)TBS系列ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は、雇用主と従業員という関係の「契約結婚」をするふたりが主人公でありながら、相手を思いやる心はたっぷりとある、のが魅力的なラブコメディだったが、リアルな社会でも、相手を思いやる心への関心が高まっているのだろうか、と考えた。

*『逃げるは恥だが役に立つ』原作は漫画、作者は海野つなみ、2015年第39回講談社漫画賞・少女部門受賞。
*国内の年間チョコレート小売り金額は5040億円(2015年/日本チョコレートココア協会)。バレンタインデーの市場規模は年間売上高の2割以上を占めるとみられ、1250億円程度(2015年)とみられる。

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2017年01月31日

動物のチカラ

花粉の季節到来。コンビニのキャンディ売場にも花粉症対策の飴が並ぶ。

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カンロ「花鼻迷惑」は、「甚だ迷惑な花粉」をもじったのかナ?
花が鼻に迷惑?花でぐしょぐしょの鼻に(私が)迷惑?・・・って、どこに迷惑なのか、兎に角、「花粉症対策」とは一目でわかるパッケージ。

サクマ「おはなのど飴」は、ハリネズミの顔アップ。
見るとすぐ、ティッシュのネピア「鼻セレブ」のウサギを思い出す。
「鼻セレブ」はふわふわの白ウサギの毛がやさしそう〜、因幡の白兎(古い?)の話も連想するしね、と荒れて痛い肌にやさしそうなイメージとつながるのだが、「おはなのど飴」なんでハリネズミなんだろう?
突きでたピンクのお鼻がかわいいから、いいか。

さて、写真を見せた年齢の異なる女性10人中10人が、かわいい〜とハリネズミに目が釘付け、だった。
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2017年01月18日

タイミング

社内ポスターで「賢者」を見て驚いた。ふ〜ん今どきの賢者は、賢くお手軽を選ぶのね。

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これは、トクホ「賢者の食卓」という大塚製薬の商品。
<食物繊維「難消化性デキストリン」の働きで、糖分や脂肪の吸収を抑える>というもの。
糖質制限が注目され、糖質をオフした麺やパンの発売が相次ぐなかに投入されたのが、この広告。発売は2012年からだが、これまであまり目につかなかったところ、糖質制限ブームを捉えて、目立つようになってきた。

思えば、大塚製薬のポカリも1980年発売から長い時間をかけ育てた商品。その間にスポーツ時の脱水に関する研究、発汗時の水分塩分摂取と体液組成の変化といった研究データを蓄積し、時代背景とユーザーの意識の変化に合わせてブランドを進化させてきた。いまは「ポカリ飲まなきゃ」から「ポカリ食べなきゃ」とゼリータイプも商品展開している。

賢者シリーズ
トクホ「賢者の食卓」
https://www.otsuka-plus1.com/shop/g/g54121/
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2017年01月12日

ストーリーある商品

2万2千円の新品デニムを漁師や大工が1年間穿いたら、倍の価格の中古デニムになる---広島県尾道市にある会社の取り組みを紹介するTV番組を見た。
ジーンズメーカーの企画というのはこうだ。
<地域の働く人に、ひとり2本のジーンズを提供する。職場で仕事中に穿き続けてもらい、1週間ごとにメーカーが回収して洗濯にかける。1年間で2本を穿き終わり、中古デニムとして商品にする>
穿く人の職業は様々。漁師、農家、大工、壁職人、車修理工・・職業が違うから、働き方も違う。そこでジーンズは穿いた人独自のくたびれ方、色落ちの仕方になる。
たとえば壁紙職人が穿いて仕事したジーンズでは、腰に下げて使う道具袋が当たり続けたために、前ボタンの影がくっきり浮き上がっている。

1年間のその職業ならではの体勢や動きによってできた色落ちの具合と、それにまつわるストーリーが生まれているのだった。
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2016年12月10日

ブランド【NLAW】

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ナチュラルローソンが誕生したときの感想は「ロゴカラーあずき色で、無印と同じ」だった。
ロゴカラー「深緑」は高品質食品スーパーの紀ノ国屋、クイーンズ伊勢丹と重なるのだが、<高品質スーパーより無印か>というのが第一印象。
おしゃれ度という点では「深緑」が上で、素材へのこだわり度でいうと「あずき色」が上。
というものの、ナチュラルローソンは、他のコンビニに比べ高価格品が目についた。スナックやジュースでも高価格の輸入品など扱って、都市に住む高収入の30〜40代向けコンビニとみられていた。

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それが、健康志向のブラン(小麦の外皮)を生地に使うブランパンシリーズを発売(2012年6月)。これが買いやすい価格でじわじわと浸透し、「朝食用にローソンでブランパンを買う」という話を聞くようになった、ちょうどその頃、低糖質ダイエット流行(ライザップの食事指導)の影響で、急に一般のブランパンへの関心が高まった。
好機到来、ブランパンは、「ナチュラルローソン」ブランドのまま「ローソン」で売られるように(2014年から)なった。

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