2016年07月20日

緑のパッケージ

以前は、食欲をそそるのは赤系統のパッケージで、青や緑は食品のパッケージには使いにくい色と言われていたが、今では緑色のパッケージはとても多い。

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抹茶味に使われる程度だった緑色が、売り場にあふれるようになった背景には健康ニーズの高まりがある。

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健康のためにぜひ摂らなければならない野菜。
食べるのが苦手な人でも、手軽に摂ることができるようにと、味の改良が進められ、
青汁も「マズイ」から「おいしい」へ言い方を変えた。
積極的においしいとまでいかなくても、「青臭い」はいかにも体に良さそうというところまできた。
すると、緑は健康を想起させる色という意味合いが強まってきたのだ。

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スナックの「サラダ味」の緑からも、「スナックだけど野菜も摂れる」のメッセージを受け取ってしまう。

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2016年02月09日

原料を見直す(2)

「カカオとヘーゼルナッツと砂糖しか使っていないのに、どうしてこれほど美味しいジャンドゥーヤが作れるのか」と世界のショコラティエを驚かせている才村由美子シェフ。小柄な体に力強さを漲っている印象。特に肩から腕の逞しさは一流シェフの証に見えた。

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上の写真のヘーゼルナッツは2016年バレンタインのために来日した才村シェフがイタリアから携えてきたもの。ヘーゼルナッツ(英: Hazelnut)は、カバノキ科ハシバミ属の果実(堅果)。チョコレートとの相性が良く、なかでも代表的なのがジャンドゥーヤ。

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才村由美子シェフのお店のあるイタリア・ピエモンテはヘーゼルナッツの産地で、ショコラティエはどこも「ジャンドゥーヤ」の腕を競う土地柄という。才村シェフは「ピッコロジャンドゥーヤ」を最高のジャンドゥーヤに作り上げ、イタリア代表として出場したインターナショナルチョコレートアワード(International Chocolate Awards )で、2014年、2015年と二年連続で金賞を獲得している。
「ピッコロジャンドゥーヤ」を口に入れると、薫り高く濃厚なのにとても爽やかでキレがいい。粘らず爽やかに消えていくので、ついもう一つ食べたくなるのだ。
原料は、南米産のカカオ豆を使ったビーントゥバー製法のチョコレートと、ピエモンテ産ヘーゼルナッツを自家焙煎して使う。シェフ自身が選び抜いた原料を使い、試行錯誤の結果、たどり着いたのは「形状」だったという話を伺った。「最後の最後に、形を変えたら、急に売れるようになった、賞も取るようになった」という。
原料を極めた上で、出来上がり形状を見直すことで、美味しさが完璧なものになったのだ。
ラベル:商品力
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2016年02月08日

原料を見直す(1)

牛乳を使わないアイスクリームにハマっている。
牛乳を使わない、では豆乳か?と思うが、豆乳も使っていない。
<ベースはココナッツ>というアイスクリーム
「KIPPY’S COCO-CREAM」

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ココナッツミルクはカロリーや脂質が低く、牛乳の約半分しかない。
だから、カロリーを気にせず食べられる。
また、ココナッツにはミネラルやビタミン、酵素などが含まれている。
そのため、免疫力を高める効果も期待できる、という魅力ある説得。

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ベースのココナッツには甘みの強いメキシコ産のオールドココナッツを使用。
砂糖は使わず、蜂蜜で甘みをつける。
フレーバーはフレッシュフルーツをミックスして作る。
さらにトッピングに、ナッツ、クコの実、ゴールデンベリー、カカオニブ、ピーカンナッツなどの個性的な健康食材が並ぶ。

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世界のあちこちから選んだ健康食材で作るアイスは、グルメの友人に紹介するにもいろいろ語ることができる。

ラベル:商品力
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2015年07月31日

UXをつくるセミナー

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リンツ・チョコレートの「テイスティング・セミナー」に参加した。
30〜40代女性に人気のあるセミナーで、チョコレートに関する講義とティスティングが、2時間のなかに組み込まれている。

その内容というのは、@リンツの歴史(設立の経緯から製造上の特長、商品構成まで)、Aリンツ・チョコレートの製造工程、B原材料(カカオの生産地から買い付け、品種の特長)、Cテイスティング方法、前半のここまでが講義で、後半にDテイスティング(リンツの8種類のチョコレートをテイスティング)、Eデザート風チョコレートの試食とQ&Aという構成。
後半では、原料のテイスティングで甘み、苦み、ミルク感、口どけを体験することができ、製品のテイスティングで、配合による味の違いや、自分の好みのチョコレートを知る、ことができる。

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セミナーの始まりでは、セミナー中に写真を撮ることが自由(参加者のプライバシーを侵害しない範囲を守る)、またブログやSNSへの投稿も歓迎との説明がある。
つまり、リンツでは、自社のセミナー情報を全てオープンして、参加者がセミナーで得た知識や体験を自らの言葉で発信し、SNSによって拡散することを望んでいる。

いま<商品の魅力>を考えると、狭義の商品力ではまったく足りず、商品と私(ユーザー)が共有する時間や出来事を積極的に増やしていくことが必要になっている。
リンツのテイスティングセミナーは、コアなファンを<チョコレートと私のよい経験>へと導き、その経験を私(ユーザー)に発信させていく、UX(ユーザーエクスペリエンス)に適う取り組みだと思う。

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左がカカオケーキ、
中央がカカオケーキを乾燥してふるいにかけたカカオパウダー。
右(黄色)がカカオバター、これが口どけを決める。

ラベル:UX
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2015年05月20日

売れるモノをもっと売る

東急東横線「武蔵小杉」駅直結「ららテラス」にある成城石井。
前を通ると、今日もPOPが目に飛び込んできた。

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他の食品スーパーにはない、派手なPOP。
「テレビで紹介されました!」とあり、星マークに「がっちり売れてます」の文字も。
強い商品をより強く、売れる商品をもっと売るためのPOPであって、文字でしか伝わらないことをPOPにしているのではない。

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お弁当には、
「お弁当・お惣菜大賞2015最優秀賞!成城石井自家製シンガポール風ラクサ」とある。
こちらも、最優秀賞を受けた!と知らせるPOP。
“ラクサってなになのか”といったことは書かれない。
もしPOPに足を止める客がいれば、「こんにちは。」と販売員が挨拶する、と思う。
そして「なにかご説明しましょうか?」と話しかけるかもしれない。

* 成城石井自家製シンガポール風ラクサは、ココナッツミルクをベースとしたレッドカレー風味のスープに、米麺や鶏肉を入れた料理。

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成城石井のサイト内で紹介されている若手社員へのアンケートに、こんな回答が・・
「成城石井にはすごいPOP名人がいる。しかもPOPだけじゃなく、売り込み名人、絶対に売れる売場づくり名人でもある。」という。
成城石井が掲げるサービス目標「お客様に、食べる喜び、こだわる喜び、会話する喜び、集まる喜び、を提供する」は、社員一人一人が担当部門の商品に詳しく、聞かれたことの数倍を話せるこだわりを持つことが基本にあり、一見、ベタなPOPはこのチカラを元に書かれている。

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2015年03月10日

飴ちゃん心理

袋飴は「飴ちゃん」と呼ばれ、気軽に試し買いするお菓子の代表格。(*1)
大袋に個包装の飴ががっさり入っていても、
外出時に持ち歩いて会う人ごとに(?)配る文化(*2)があるから、
万一、買った飴がおかしな味でも配って終えるし、おかしな味も、それはそれでコミュニケーションツールになってしまう、というもの。

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「新製品は何でも好き」「試してみたい」という人たちがいる一方で、
「新製品を試すのが怖い」という人たちがいる。

「怖い」という言葉のウラに、
「もしも、美味しくなかったら、困る」という気持ちがあって、
「美味しくなくても、食べ残したくない」
だからといって
「無理に食べるのは嫌だし」
「捨てるのも嫌だし」
「食べないものを置いておくのは嫌だし」
そもそも
「買ったものが美味しくないと損した気分」になる
などと気迷ううち
「試してみたい気持ち」は消えてしまう。

こんな負担を軽くしたいと考えられたのが、<小分けが数個入りの大袋>。
「食べ切りサイズが数個入って、保存性がいい」メリットだけでなく、
万一、好きな味じゃなくても、飴ちゃんのように配って終える感も醸し出している。

*1;逆さのベクトルは「ご褒美の高級チョコレート」で、こちらは、抱え込んで食べるお菓子の代表格。
*2;とくに関西系おばちゃん文化として有名。

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