2019年04月17日

引き寄せ策

最寄り駅への道に、珈琲自家焙煎の店が開店した。
そこでは道が大きくカーブしていて、自転車で通ると店内が見える。
すると、中にいる店主らしい人がニッコリ笑ってうなづいた。通り過ぎるタイミングで笑いかけられたのだ。
この店主は道行く人、誰もに笑いかけたり、うなづいたりしているのか、
店の中から、ウエルカム!と伝えているのか、不思議な出来事だった。
けれど、何回かの後で、私はここを通るのを止めた。
ウザイ、と感じたのだ。

これ、前に経験したことに似てる、そう、amazonが始めた手法じゃないか。
はじめ、amazonは愛想がよく感じられた、お客さんに親切なamazon、お客さんのニーズに適うamazon
ところが、amazonの親切は毎日毎回と重なり続けることで、ウザイ、と感じられるようになってきた。

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さて今週は、4月21日(日)の区議会議員選挙に向けて、
選挙活動の車が走り回っているが、そのアナウンスでも面白いことがあった。

「○○△です。働き盛り30代の候補○○△。ご声援ありがとうございます。」
という決まり文句の声が、続けて、
「うなづいてのご声援!ありがとうございます!!」と言うのだ。
ところが、近くにいた主婦がこれに、
「ヤダ、若いというから見ただけなのに、うなづいたって言われちゃった、別に応援してない」と言うのだ。

私は「この主婦、いれないナ」と思った。
そうなのだ。
人は自分の行動を、先回りして指摘されるのが嫌い、まして、読み違えられたら面白くないのだ。

引き寄せ策のやりすぎはうまくない。

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2018年04月30日

アンコール遺跡の朝

カンボジアのシェムリアップへ行った。
観光客は朝暗いうちから遺跡に向かう。するとちょうど、アンコールワット遺跡のシルエットに日が昇る。
暑い一日のはじまり。

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朝日に照らされる天女アプサラ
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アンコール壁面に描かれたアプサラたちの舞は、実際に踊り継がれてきたカンボジアの古典舞踊だが、壊滅的な経験を2度も経て、やっと現在に辿り着いている。
1度目はアンコール朝の滅亡(1432年)。タイのアユタヤにより滅亡し、この時に踊り子や芸術伝承者がアユタヤへ連れ去られたという。2度目は1970年代半ばのポル・ポト時代。ポル・ポトには古典芸能者の9割が殺されたという。

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「古典芸能者の9割が殺された」という過去に思いを寄せて、復興の途上にある踊りを見る。・・楽器、楽士、衣装、踊り子のすべてが若いのだ。
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2018年01月03日

ハノイの黄色

2017年12月ハノイ

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ハノイで目につく黄色いフレンチ・コロニアル。
ベトナムがフランスの植民地だった時期に作られたフレンチ・コロニアル様式の建築が黄色い。オペラハウス、大統領官邸、カトリック大学、革命博物館、国立歴史博物館、各国の大使館が使用する建物も。
なぜ黄色なのか?
国旗の星や、中国で高貴な色とされる黄色に儒教の影響があるのか、仏教の僧衣の色、とも思ったが、答えは<南の地>を表すよう。

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ベトナム社会主義共和国の金星紅旗


*1887年フランス領インドシナ連邦が成立〜1954年まで。現在のベトナム・ラオス・カンボジアを合わせた領域に相当する。

フランスの<南の地>は、ゴッホも憧れた太陽が降り注ぐ南仏のイメージ。
その南仏プロヴァンスでは、黄色い石材を使った建築(大聖堂や市庁舎、邸宅)が多く見られ、陶器(アプト)も、電車も黄色。
ハノイの黄色はハノイの思想や伝統によるのではなく、フランスが植民地として南をイメージしたもののようだった。

*セザンヌが描いた黄色い石切り場(ビベミュス石切場)はエクス=アン=プロヴァンス。

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2016年08月08日

ネーミング

新種の植物を発見すると名前を付けることができる。
最近でなくても、いつかどこかで名前がついたわけで、その由来を調べるのは面白い。そんなことから気になっていた名前に「狐」とついた植物がある。
キツネアザミという植物は、アザミに似ているけどアザミでない、「騙す」からの名づけ。キツネ=騙すのネーミングがもっとあるかもしれない。

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写真は練馬区立牧野記念庭園のキツネノカミソリ。
名前の由来は「キツネの毛色に似ていて、剃刀みたいな形」だからだそう。
ほかにも、キツネノボタンがあって、コギツネボタンがあり、
キツネノマゴがあって、キツネノヒマゴがある、というのも面白い。
有毒植物だけれどイングリッシュガーデンに欠かせないジキタリス(学名)は、英名がフォックスグローブ(fox glove)。キツネのほっそりした足先を思い出させて面白い。

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2015年05月08日

子育て

ラパンアジルの庭にツバキの木が数本ある。
その1本にシジュウカラの巣箱をかけて約10年、
この7〜8年は毎春から梅雨入り前の季節、この巣箱でシジュウカラが子育てをする。

巣作りは冬の間の巣箱の下見から始まる。
シジュウカラは巣箱を何度も下見にきて、中に入ったりする。
1.コケを巣箱に運び入れ、中に敷き詰める
2.獣毛を運び入れ、コケの上に重ねる
巣作りはメスの仕事、オスは見張り役なのかよく鳴いている
3.卵を産みはじめる
4.卵を7〜8個産み終えると、メスが抱卵、オスは見張り役をする
5.孵化する、ヒナが生まれると、親鳥の出入りが頻繁になる
6.ヒナが育ってくると、オスもメスもエサ運びを頻繁にする
7.ヒナの成長はめざましく、朝より夕方の鳴き声が大きいほど
8.はじめは毛なしのヒナに、毛が生え、すこし黄緑っぽいヒナの羽色になる
9.巣立ちのとき、親鳥は巣箱の外で、ヒナを呼ぶ
10.さっと飛び出すヒナもいれば、外を見ているばかりでなかなか飛び出さないヒナもいる
巣立ったヒナたちは、数日、巣箱のそばを離れず、近くでエサの摂り方など親鳥に教わっているらしい。巣箱に戻ってきて、中に入ることもあるし、巣箱近くの木々で遊ぶ様子を見ることも多い。

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青虫を咥えて、電線の上で巣箱に戻るタイミングをうかがう親鳥


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